不思議と思われるかもわかりませんが、もともと私は建築家になることを志したわけでもなく、ただ当時から何故か独立心が旺盛で、早くに親元を離れ生活することに憧れていました。しかし「都(みやこ)」に出ることもかなわず、故郷に近いところの建設会社に就職しておりました。当たり前の事として目指す「一級建築士」も偉そうに言ってしまえば極めて簡単に取得し、「建築」で生きて行くうすら自信もできていました。

まだ23、24歳だったと思います、自分の力で船を漕いでいくアクションプログラムを作ってしまいました。そして28歳にて起業し(高杉晋作が没した歳、幕末の志士からすればそれでも遅いか!)毎日、毎晩狂うほど考え、人と会い、そして動いてゆく・・・その繰り返し。
常に安定感、安心感のあることを目指し、異業種の方たちとも語り尽くしてスクラムを組んでいく。
それはまさに天守台を築くための石を人力にて一個ずつ、一個ずつ積み上げていくようなものでした。
途中で崩れる石もありながら・・・まずは頑強な天守台を築くことを目指して。

しかしながら未だ完成せず・・・未だ木鶏たりえず。

はてさて天守閣の地鎮、起工はいつの日になるのやら・・・まあ、私はさらに崩れない天守台を築いていくことにしよう。そのうち後輩たちが時季折々の天守閣をその上に建造してくれる事を夢みながら・・・

代表取締役社長 後藤和之

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